ゆーじくん 運転への挑戦3

さぁ、ゆーじくんの挑戦です。

 

以前に、私が運転をする隣に乗せたことはあります。道は覚えていたようなので、1回目から、ゆーじが運転をして、私が隣に乗ることにしました。

 

2t車の運転は始めてですが、がんばる、ということなので、やらせてみました。今考えれば、よくやらせましたね笑 実際、私も不安はいっぱいでしたが、強い想いのもと、挑戦をしました。

 

今回は深谷から加須までの往復約2時間の配送のみ。

結果、、、、、

特に問題はなく、無事、配送業務を終えることができました!

 

隣に座っていた私も最初はびくびくしていましたが、途中からは安心して同乗していることができました。

  

ほら、やればできるじゃん!!

やりきったゆーじも満足げな顔をしておりました。

独り立ちするまでの道中、最初の関門である私が隣に同乗してでの状態ではクリアできました。

 

さぁ、次の配送の日がきました。

この日は深谷から加須市→東京赤羽というルートです。距離も増えました。

埼玉からでて、東京までいきます。

この日は私が畑にでなきゃでしたので、田島さんに同乗を御願いしました。

結果、、、、

9時に出発し、無事、14時には深谷に戻ってこれました^^

 

ほらね、やればできるんです。

ゆーじくんには、事前に親と医者には確認をしてもらっておりましたが、その意見としては、基本的には賛同をしない、やらせたくない、というものでした。

しかし、隣に誰かが同乗するなら、ということで、許可をもらっておりました。

ゆーじには「次は独りでだからね!その準備をするんだよ、親にも言って、許可をもらっておくんだよ」と伝えていました。

 

そして、次の配送の日、

「よし、独りでいくか!」と私が言うと、

 

「独りは、、、、」「独りでは無理です、、、」と

怯えながらも、私の指示に応えななければという気持ちを見せながらも、

はっきりと、「無理です」ということを私に伝えてきました。

 

畑でトラクターをやらせたり、農業機械をやらせたり、難しい仕事をやらせていたことは他にもあるのですが、

できたかできないかはおいておいて、

「無理です」と言ったことは基本的にはなく、

「頑張ります!」と言ってくれることが多かったので、

はっきりと無理ですと言われて、正直、ひるんだ自分もいました。

  

よし、じゃあ、もう1回、田島さんと一緒に行こう

  

と提案し、それなら頑張る、ということで、もう1回、二人でいってもらうことにしました。

  

焦ってはいけません。

 

深谷太陽農園では、挑戦をしないこと、頑張らないこと、に対しては、叱責をしますが、

できないことを叱責することはしません。

できるようになるまで、辛抱強く、一緒に挑戦をしていきます。

  

そして、その日も、無事、配送を終えることができました。

   

さぁ、いよいよ! 

次の配送の日を迎えました。今度こそ独りでの配送です。

前日に、「明日は独りで配送だからね! できる??」 とゆーじに聞いていたのですが、

怯えながらも、、「頑張ります! やってみます! やりたいです!」 という言葉を聞いておりました。

私も不安を抱えながらも、期待をし、

この壁を乗り越えて欲しい、ゆーじならきっと乗り越えることができる、と信じておりました。

 

そして、その壁を越えた先に、

今までの怒られるだけの自分から、

仲間に感謝され、貢献し、自信がつき、胸を張って生きることができる自分がいる。

ゆーじから、そんな自分になりたい、という気持ちはすごく伝わってきていました。

一生懸命頑張っているゆーじがいました。

それなら、私もとことん付き合ってやる、私だって不安だらけだけど、壁を用意する、背中を押してあげる、と決意をしておりました。

そして、、、、

「よし! 独りでいけるな、がんばれ!」と私が言うと、、、

  

「やっぱり独りではいけないです。。。」と。。。

。。。。

「なんだよ、昨日はがんばるって言ったのに、怖くなっちゃった??」

と聞くと、、、

「親に独りではいくなと言われました。。」と。。。

・・・・・

ものすごく悩みました。。。

  

親が反対をしている時に、私が無理やりいかせて、、、、

もし、事故にでもあったら、、、

 

でも、前日、彼はがんばる、やりたいです!と言いました。

彼に壁を用意し、背中を押して、乗り越えてもらうのが、私の仕事です。。

  

現実的に、農園として、誰かが配送業務をしなきゃいけなく、チーム全体のことを考えても、彼にやってもらいたのが本音ではあります。

そして、彼がもし配送業務ができたら、もう立派なチームの一員であり、なくてはならない存在になれます。

人は誰かに必要とされることが喜びであり、やりがいであると思います。

生きる目的だ、とまで言う哲学者もいます。

 

トラックで配送という、誰もができる仕事じゃないからこそ、

彼が6回も運転免許試験に落ちながらも、取得した免許。

彼にこの壁を乗り越えてもらうことは大きな意義があることだと思っていました。

  

けど、私も人の子です。。。ひるみます。。

やらせないほうがいいかな、とマジで思います。

   

田中と話し合い、

今回も、田島さんに同乗をしてもらって、二人でいくことにしました。。

  

さぁ、どうする。。。

本当に悩みました。。。

もちろん、本人も親も悩んでいるんでしょうが、、

私も悩みました。。ひるむんです。。

だって常識で考えたら、障がいを抱える子に、トラックで東京までの配送業務なんて、絶対にやらせないから。

 

でも、彼と半年仕事をする中で、彼ならできるんじゃないかと思ってしまうんです。。。

でも、何かあった時に、どうするんだと、、、、

  

一筋縄ではいきません。。。続きは次回。

  

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