離職率「0%」

深谷太陽農園では2016年から現在まで4年以上、

障がい者従業員の離職率が0%です。

人は増えていて、2016年が4人、今では9人になりました。

なんで辞めないんだろうなーと、私としてもふと疑問に思う時もあります笑

だって、残業はさせるわ、重いものは持たせるわ、

暑いわ、寒いわ、汚いわ、臭いわ、と

職場環境として、決していい環境が整っているわけではなく、

むしろ職場環境は悪いほうであると思います。

さらに、精神障害を抱えている子に、「頑張れ! 諦めるな!」と叱咤するし、(精神障害を抱える子への対応マニュアルとして、頑張れ、は言ってはいけない)

「今日は体調が悪いので、休みたいです」と朝に電話がきても、

「ダメ、来い! 甘ったれるな」と言ってしまいます。

発達障害を抱える子へのマニュアルとしては、

仕事の手順や段取りを紙に書き、色や数字などでわかるようし、

指示は明確にわかりやすく伝える

といったマニュアルがあるのですが、

例えば、深谷太陽農園で、長ネギの重さを分けたり、A品、B品の仕分けをしたりする仕事の時には、

「適当にだいたい」と言ったり、

仕事の切れ間で、ちょっと時間が空いてしまったりするときに、

「次は何をすればいいですか?」と聞かれた時にも、

「適当に何かしてて」と言います笑

そして、それでボーっとしていると、ボーっとするな、と怒ります。

知的障害の子で、スマホの使い方が非常に危なっかしいいので、(出会い系サイトなどをやってしまい、好奇心から、見ず知らずの人に簡単に会ってしまう)

スマホを禁止にし、解約をさせたり(親とは相談をしました)

と、かなり、踏み込んだことまでしております。

それなのに、誰一人辞めないし、

出勤時間は朝8時30分なのに、

7時30分にはきて、会社の周りを掃除する子もいれば、(指示していないのに)

仕事が終わっていない時に、それでももう帰っていいよ、と私が言っているのに、

責任を果たします、と言って、夜の23時まで残業をする子もいれば、

子供を産んで産休した子も、ちゃんと復職をするし、

とにかく、みんな頑張ってくれます。

年始の新年会では、1年の反省とか抱負とか言うのが馬鹿らしくなるくらい、

みんなで楽しくお酒を飲み、盛り上がります。

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おそらくですが、なんでこんなことになっているかというと、

彼らに「役割」「やりがい」を与え、一人前の大人、人間として接している

からなのかもしれません。

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障がい者というと、どう接したらいいのか、どう指導をしたらよいのか、

わからない人は多いと思います。私もそうでした。

でも、障がいがあろうが、なかろうが、みんな一生懸命生きています。

基本的には健常者と一緒です。

むしろ、健常者でも、一生懸命生きてないやつはいるし。

今、その仕事ができなくても、努力すればできるなるようになると信じて、やらせて、失敗をしても怒らず、責任は私がとる、

健常者と同じように期待をすることで、それが彼らの「やりがい」になり、

仕事がただお金を稼ぐ手段だけでなく、「人生の糧」になっているのかもしれません。

とにかく、誰も辞めないのはすごいなーと思っている次第であります。

みなさん、なんで辞めないんだと思いますか?

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