精神障害を乗り越えるコツ

精神障害とは、精神疾患のため精神機能の障害が生じ、
日常生活や社会参加に困難をきたしている状態のことをいいます。

あくまで個人的な統計ですが、
精神障害は後天的の場合が多いように感じます。
成人してから、仕事のプレッシャーによる、過度のストレスなどにより、
それまではいわゆる健常者として生きてきた人が、
「障害者」になってしまうケースであります。
うつ病といわれる状態は、その一歩手前であり、
さらに言うと、うつ病と精神障害の違い、差は、
精神障害の「申請をしいった」か、「いっていない」かの差であると感じます。

そして後天的に精神障害を発症してしまうケースは、なんとなく2通りある気がします。
ひとつは、元々、実は発達障害など、一般的な人と比較して能力での障害を抱えた人が
発症してしまうケースです。
こういった人は、仕事をしていく中で、他人よりも仕事ができないため、
上司から過度に怒られ、自信をなくしていき、
その過度なストレスが積み重なって、発症をしてしまうケースです。

もう一つは、能力的には他人と比較しても、劣っていないような人が
発症をしてしまうケースです。
こちらも、過度なストレスが引き金になっている場合が多いですが、
他人からのストレスに加えて、本人の目標値が高いがゆえに、
現状とのギャップをストレスに感じ、発症をしてしまうケースです。

(あくまで個人的な統計ですが)
後者の場合は、時間をかけて、そのストレスとうまく向き合い、
障害を乗り越えていく方法を
「自分独りで」行い、
社会復帰していくことができる人が多いように感じます。
もちろんその過程でカウンセラーなどに背中を教えてもらうこともあり、
それは非常に有効な手段であると思いますが、
基本的には「自分独りで」乗り越えていくことが多いように感じます。

一方、前者の場合は、発症の起因が
(自分の能力不足による)他人からの過度の圧力であることが多いため、
「自分独りで」乗り越えることが「できない」場合が多いように感じます。

そして、さらに症状を抑えようと、
薬の投与を始めてしまうと、
薬の副作用で、判断力や思考力が鈍ってしまい、
乗り越える力はさらになくなり、
薬漬けで、ただ生きているだけ、の人生になってしまう場合が多いように感じます。

よって、自分独りで乗り越えることができる人には、
時間をかけることと、一般的なカウンセリングなどの、
精神障害およびうつ病の人への対応マニュアル的なことをすることで、
社会復帰をすることができる場合が多いと感じます。

一方、自分独りでは乗り越えることができない人は、なかなか一筋縄ではいきません。
時間をかけても、一般的なカウンセリングなどをしても、
社会復帰ができず、障害者施設で一生を過ごしてしまう人が少なくありません。
もちろん、精神障害に対する薬は様々なものがありますが、
薬の投与で社会復帰ができた、という事例はあまり多くないように感じます。
薬漬けから抜け出せずに苦しんでいる人もいる、ということを聞きます。

深谷太陽農園には、精神障害を抱える従業員が5人おります。
特に重い症状の従業員に関しては、
入社をしたはいいが、出勤できるのは週に1回程度で、
1か月以上休んだこともあれば、自傷行為をしてしまったこともあります。

それが、5年経った今、
ほぼ毎日出勤ができるようになり、
健常者の従業員と同レベルで仕事ができるまで成長してくれています。

そのようになるまでには、
一般的な精神障害者に対するマニュアルに沿った対応ではなく、
むしろその真逆に対応をすることで、
そのような結果を生むことができています。

我々も試行錯誤でありましたが、
ある権威ある精神障害の医師の方に、
なぜ、うちの従業員は精神障害を乗り越えることができたのか、
という相談をしたところ、
驚くことに「愛情ですね」という答えをいただきました。

そう考えると、我々がやってきたことは、
根底に、彼(精神障害の従業員)が本当に目指したいこと
=社会復帰したい
という想いを実現させるために、
愛情をもって接してきたのかもしれません。

目の前の甘い願望(辛いからやりたくない、逃げたい)
という感情を優先させるのではなく、
本当に目指していること=社会復帰をしたい、
という想いを一緒になって目指していくことは、
真の愛情だったのかもしれません。

精神障害を乗り越えるカギは、
「愛情」だそうであります。

太陽のコンパス 岩井

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