ゆーじくん 運手への挑戦4

前回の更新から日があいてしまいましたが、

さぁ、ゆーじくんの挑戦です。

前回は挑戦をするゆーじと、それに反対する、医者、親というところだったかと思います。

深谷太陽農園には田中という人事部長がいます。
障がい者従業員を現在、7名雇用しておりますので、

・障がい者職業生活相談員
・企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ)

という資格を取得しております。

資格を取得する上で学んだことと、

現場で起こる課題の克服方法は、必ずしも一致しているわけではありませんが、

(例えば、精神障がいの人には、「頑張れ」と言っちゃいけない、がマニュアルですが、深谷太陽農園では、頑張れ!とめちゃめちゃ言います笑)

 

7人の大事な人生がかかっている以上、志だけで判断をせず、冷静に物事を判断し、周りの理解や協力を得ながら進めていくことは非常に重要なことであると思います。

その点、資格取得時に学んだことで大事なこともあり、

また、私と田中の二人の社員という組織において、

田中には副農場長ではなく、

人事部長という責務を担ってもらっているのも、障がい者従業員を大事にする方針の現れになります。

  

 

とりあえず、「親としっかり話しをしよう」

ゆーじが挑戦をしなくなってしまい、イライラしていた私ですが、

田中が、親と話し合いをする場を作ってくれました。

なんだかんだいつも、私が志のままに突っ走るところを、

裏で先周りし、関係各所に根回しをしてくれたり、

事前に確認をしてくれたりと、いつも動いてくれるのが田中であります。

(今回のゆーじの運転に関しても、事前に医者、親御さんには誰かと一緒ならという条件つきで、承諾をもらっておりました。)

 

今回は、次のステップである独り立ちについて、

当然、心配をする親の気持ちも理解はできるので、しっかりと話し合いとすることにしました。

 

終業の17時に親御さんに事務所まできていただきました。

私自身、親御さんとは初めて会うので(田中は一度会っていますが)

どんな人なのか、どんな考えをもっているのか、全くわからず、

ゆーじを運転させることについての承諾を得る、この交渉?が、

勝ち戦だとは全く思っておらず、

強い勢いで反対をされたら、私もひるむので、

その際には諦めようと思っていましたし、

けど、諦めたくないという葛藤で、

ドキドキしながら、その戦?(笑)を迎えているのです。

 

そして、、、

少し怖い剣幕で登場をしたお母さん。

「ゆーじは東京まで独りで運転なんてできません」

「もし事故にでもあったら、どうするんですか」

と子を持つ親なら、当然であろう、子どものことが、非常に心配な、とても誠実なお母さんの一言で話し合いはスタートしました。

 

その気持ちは私も理解はできます。

やっぱり、リスクがつきまとうことであり、

私も田中も、やらせないほうがいいかも、ゆーじには無理なのかも、と思ってしまうのが事実です。

 

ただ、私たちには、お母さんに伝えたいことが2つありました。

それをしっかりと伝えて、それでも反対するのであれば、諦める。

そう思っていました。

 

まず1番目は、ゆーじに運転をさせるということは、

決して、仕事上の、農園の都合でやって欲しいわけではなく

壁を作り、それを乗り越え、それがチームのためになった時の、

喜び、達成感、やりがいを

ゆーじに感じて欲しかったからです。

もちろん、それが農園のためではありますが、

第1はそういった彼の成長が目的であります。

きっと、お母さんは、大事なゆーじが危険な仕事をやらされて、会社に利用されているんじゃないかと不信がってしまっていると思います。

決して、そうではないなんです!

彼の成長のためなんです!

ということをを伝えました。

 

そして2番目が、

ゆーじ自身が、やります! 頑張ります!

と言っているということ、

だから、私たちも、とことん付き合って、背中を押す、と

決意している、ということです。

不安なのは、みんな一緒です。

ゆーじも、もちろん、最初は怯えて、拒否をしていました。

しかし、いいから、とりあえず、俺の横に乗ってな、と同乗をさせ、

次に、俺が隣にいるから、やってみ、と運転させ、

そういったステップを踏むことで、

自分でもいけるかも、やってみたい、という気持ちが芽生えてきて、

そして、挑戦したいと言えるようにまでなったのです。

今回のことでわかりましたが、きっと、今までのゆーじの人生において、

親から反対をされたことは、

自分がやりたいと思っても、

諦めてしまってきたんだと思います。

 

私たちはその気持ちをなんとか成就させたいと思い、

お母さんに必死に説得をしました。

 

2時間以上、お母さんとは話しをし、

結果、

「お二人(岩井、田中)に任せます」

という言葉をいただくことができました^^;

 

とりあえず、一件落着ですね。。

次に続く。

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