面倒をみるということ

当園には、従業員のご両親から、

グループホームの世話人、

行政の出先機関の障がい者支援員の方など、

いろいろな方がよく訪問をしてきます。

また、私の方から自宅やグループホーム、医療機関に出向くこともあり、

いろいろな方とコミュニケーションをとることを大事にしております。

 

そんな中、最近よく言われることは、

「こんなに、(従業員の)面倒をみてくれる会社はない」

ということであります。

 

なんか最初は、お世辞かな~、くらいに思って、

特に気にしていなかったのですが、

1回や2回じゃなく、最近、よくいろいろな人に言われることが増え、

「そうなのかな?」と思うとともに、

なんで、そういう評価を受けるのかな、と考えることがありました。

 

だって、仕事では私も田中も、放任主義で、なにかを細かく教えるなんてことなんてしないし、

いわゆる福祉業界のマニュアルにあるような細かい指導は

一切していません。

けっこうひどいもんだと思います(笑)

もちろん、その目的は、自分で考えて、自分で責任を持って、自分で実行して、

結果、自分が評価され、気持ちよく楽しく働いてくれるようになることを目指しているんですが、

みなが障がいを抱えていますので、自分ではうまくいかないことが多々あります。

しかし、それでも、マニュアルなんか作らずに、

自分で考えて、自分でやるということを徹底させています。

 

そんな状況でも「こんなに面倒をみてくれる会社はいない」

という評価を周りの関係者から受ける、ということは

なんなんでしょうか??

 

おそらくですが、マニュアルを作るとか、

上司として、仕事を教える、とかそういうことではなく、

もっと本質的に、人として、従業員が望んでいること、目指していることを、

本気で一緒になってやっていることが、

結果として、そういった評価につながっているんだと思います。

 

たぶん、一般的な会社、上司は、

会社の業績を伸ばすこと、数字目標を達成させることを、一番の目標にし、

それを実現させるために、部下にマニュアルを作るし、

部下への指導(面倒をみる)をします。

 

けど、本気で会社の業績を伸ばしたいと考えているのなんて、

正直、社長と株主だけです。

従業員にとっては、それは本心では大事なことではありません。

上司が、会社が言うから、仕方なく従っているだけだと思います。

 

けれど、その従業員が、人として成長したい、会社に貢献したい、誰かの役に立ちたい、

という思いは、本心であります。

 

深谷太陽農園では、第一に、そういった一人一人の想い、目標を最も大事にしており、

その実現に必要なことを、私と田中で全力で世話をしております。

それが結果として、周りから、「こんなに面倒をみてくれる会社はいない」と言われる所以ではないかと思います。

そして、結果として、

5年間の離職率0%を今も更新中で、

健常者2名と障がい者11人だけで、

13万㎡もの田畑を耕作するに至っております。

 

まだまだ頑張っていく次第であります。

深谷太陽農園 農場長 岩井翔

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