会いにいきます


私達の仕事は

「ねぎの栽培して、そのねぎをお客様に販売をして収益を得る」

だけでなく、

「一緒に働いている従業員が社会的にも自立を目指す」事も大事な仕事です。

 

去年の12月から、新たに雇用をした子がいます。

彼は、知的障がいを抱えています。

 

昨日は、その子のお母さんに会いに行きました。

そして、お母さんは彼と一緒に深谷に住んではいなく、

深谷から車で3時間以上かかる場所に住んでおります。

彼が高校生になる頃に、彼はグループホームに入居をし、お母さんと離ればなれになったようです。

 

彼と家族が離れて暮らしているのには様々な理由がありました。

 

雇う際、支援機関から、彼と母親の関係性を聞いていましたが

それぞれの立場で、それぞれの見解を述べており、

何が真実なのか、わからない状況でした。

ただ、多くの人が「彼を捨てたお母さん」という批判の意見でありました。

けれど、誰の話しが正しいのか、

どうしても腑に落ちない事が多く、

直接会って確認したいと思いました。

 

まさか、会うことなんてできないかと思いましたが、

連絡先を聞いて、連絡をしてみたら、約束をとりつけることができました。

 

そして、、、、実際会って話を伺ってみたら、

 

やはり多くの内容の認識がずれていました。

 

なぜお母さんは彼をグループホームにいれて、離れ離れにしたのか。

今回は、その内容は控えさせていただきますが、

お母さんなりに、彼の将来を考えて、泣く泣くの決断であったようです。

 

お母さんの想いと、支援機関の認識がずれている事によって、

一番困るのは、障がいがある本人です。

 

10年以上、支援機関も、家族も、双方が歩み寄ろうとしませんでしたが

 

昨日、話をしたら(私がお母さんに会うのは2回目です)

お母さんが深谷にきて、支援機関と話しをする機会を持てるようになりました。

 

今まで家族とは会う事が出来ない彼でしたが、

これから少しずつ家族との時間も持てるようになれます。

 

その日は他にも3時間ほど、お話しをしました。

彼が魚を食べれるようになっていること、

貯金を意識的にしていること

にものすごく驚いておりました。

深谷太陽農園では、みんなでお昼ご飯を食べます。

その時に、魚も食べるように、指導をしてきました。

貯金もできるように、出納帳をつけるようにさせてきました。

 

長ねぎの生産をする上では関係ないことですが、

私たちの目的は、長ねぎ生産を通して人財育成だと思っているので、

その子に必要だなと思ったことは、やっていきます。

従業員を一人雇う時、本人の意思はもちろん
支援者、支援機関と本人との関係性や、親御さん
との関係性がどのような関係か。
色々な事を確認します。

企業として、どこまで踏み込むべきか・・
今までは、踏み込む範囲で結構悩みましたが。

今はあまり、悩みません。
躊躇している時間は無いので
出来る限り、必要だなと思う事はすぐに動きます。

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