深谷太陽農園に入社して4年目の従業員。
発達障害と精神障害を抱えて、当社に入社をしてきました。
入社当初は、ずっと下を向いて、常に「すみません」と言っている気弱な子。
すみませんって言うの禁止令をだしたほど、常にビクビクしておりました。
おそらく、前職での辛い経験からだと思います。
けれど、とても素直な子で、一生懸命頑張ろうと努力ができる子でありました。
先日、その子が、医者から精神障害の症状について、寛解という診断を受けることができました^^
*寛解 全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること。
農園の戦力としても、本当に大活躍をしてくれており、
深谷太陽農園に欠かせない大事な存在の一人になってくれております。
本当に嬉しいことであり、売上や利益ということよりも、大事なことをひとつ成し遂げられた、と
私も人事部長も安堵をしております。
では、なぜ、彼が精神障害を乗り越えることができたのか。
いろいろな要因があると思いますが、
兎にも角にも、一番の要因は、
「彼が頑張ったから」に尽きると思います。
今のままではダメだ、と一生懸命努力したことで、
仕事では大活躍をし、精神障害も寛解、という状況になれたのだと思います。
そんな状況になるために、私たちがやってことは、
その努力の過程で、
少しでも背中を支えて、時には背中を叩いてあげることだと思っております。
さらにそれ具体的にひも解いていくと、
・努力の方向性を示すこと、
・自信をつけさせること、
・輝ける場所を準備すること、だと思っております。
彼が、グッと歯を食いしばって頑張れば、成し遂げられることであり、
さらに社会に必要とされる(貢献できる)仕事は、なんなのか。
それを探し出し、作り出すこと(努力の方向性を示す・輝ける場所)
そして、そんな仕事を彼に挑戦させるときに、
一緒に伴走をすること。
現時点では、自分がやったことない仕事に挑戦をするときには、誰しもが
「僕には無理かも、、」と思ってしまいます。
けれど、同時に「頑張りたい」と思っているのであれば、
まずは、無理やりにでも、その場所に一緒に連れて行ってあげること。
自分では無理かも、と思っていたことを、
例え、私たちの手を借りたがゆえに、成し遂げることができたとしても、
(一人ではできなかったとしても)
一度、成功体験を積めば、
次は一人で頑張る意欲が自然と湧いてくるのです。(自信)
そこまで、連れてっていくことが私たちの仕事だと思っております。
彼にとっては、それは、トラックや農機の運転でありました。
4年前にはきっと、自分では全く想像できなかった(おそらく親御さんも)
週3日は都内まで2tトラックを運転し、得意先に商品を納品し、
週2日は、大型の農機を乗り回して、深谷ねぎの収穫をしていることを
現在、成し遂げることができております。
そんな仕事や仕事環境を用意すること、彼が輝ける場所を用意することが、
上司の責任であると思っております。
もし、彼に、野菜の袋詰めや草むしり、パソコン仕事など任せていたら、
他と比べて、明らかに仕事のスピード、質が遅いがゆえに、
仕事で大活躍をするなんてことは絶対になくなってしまい、
周りからは、もっと頑張れなどの叱咤の部分が多くなってしまい、
彼が自信をつけることはなくなり、
「寛解」という状況になることもなく、
もしかしたら、精神障害が悪化している可能性も高いと思います。
もちろん、深谷太陽農園では、パソコン仕事で大活躍している子がおり、
その子が輝く場所は、パソコン仕事であり、彼が輝く場所が機械仕事ということであり、
それぞれに合った仕事を用意する、ということが大事、ということであります。
まぁ、寛解、という子が農園からでて非常に嬉しかったです^^
人事部長が自腹で、高級お肉をプレゼントしていたので、
今夜の彼の食卓はすき焼きになりそうですね^^
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