話ができない

深谷太陽農園は
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構
障害者職場実習支援事業 受け入れ企業に認定されているため

様々な障がいをもっている子が短期間の職場体験にきます。
先々週から10日間、

知的障がいと、

特定の人や環境でないと話が出来ない障がい、を抱えている子がきました。

 

彼は、当然、体験中も話しをする事は出来ません。

 

そんな彼の体験期間中に指導する役目をゆうじ君に任せました。

 

ゆうじ君はうちの時期エース?ですが、発達障がいを抱えています。

 
ゆうじ君に任せたら、ゆうた君がじっとわたしを見ているので

サブ役でゆうじ君がいない時に面倒を見る係をゆうた君にもお願いしました。

 

ゆうた君も時期エース候補ですが、知的障がいを抱えています。

 

さぁ、どんな感じになるか、

 

社員の岩井と田中は、最近いろいろな障がいの子と接してきましたので、

ある程度の肝は据わってきて、

今回のような「話しができない子」がうちで仕事をするとなった時に、

その子の成長も、

さらに、うちの7人の障がい者の子たちが、

どんな対応をして、どんな成長をするのか、非常に楽しみになってきております。

 

初日は一生懸命、ゆうじ君も彼を引っ張ろうとしています。

しかし、初日という事もあり彼の反応もいまいち。

まあそれでも、めげずに細かく指導したり、休憩を一緒にとったりしていました。
そんな日が2、3日続きました。

  

が、4日目になるとゆうじ君はあまり彼に話をしようとせず
細やかなお世話、指導も少なくなっていました。

  

一生懸命話しかけていた休憩時も、ゆうじ君は黙って携帯を触るようになっていました。

  

私もしばらくその光景を見ていて、いろいろ気にはなっていました。

 

どうするのかな?

 

そんなことを思っていたら、ゆうた君が動きました。

 

ゆうじ君がお世話している間にもちょいちょい話しかけたりしてましたが
ついに、ゆうた君がゆうじ君に彼の指導や教え方に注意をしました。

 

その後はゆうた君が彼に一生懸命話しかけたり、笑わせようとしたり等
頑張っていました。

 

ゆうじ君もゆうた君に引っ張られる。
と思いきや、

 

ゆうた君にまかせっきりになってしまいました。

 

ゆうた君は気にもせず、彼がどうしたら理解してくれるか。
どうしたら、笑ってくれるか。
あの手、この手で仕掛けます。

 

彼は話は出来ませんが、紙に書いたり、指をさしたり、うなずいたり。
意思表示ははっきりできます。

 

そんな彼が10日間の体験を終え、

一番感謝している人はゆうた君

と私に伝えました。

 

ゆうじ君はその事実を知って反省をしていましたが、

次に体験に来た人は
めげずに頑張ると言ってくれました。

 

農園に来る人の体験にもなりますが、

農園で働いている皆にも
貴重な体験になっているなと

しみじみ感じた出来事でした。

 

1回言ってできるようになったら、苦労はないですよね。

自分ができることって、

相手にも、1回でできるようになることを求めてしまいますよね。

 

歩くことも、走ることも、話すことも

トラクター動かすのも、栽培管理をするのも、

同じだと思っています。

 

できない人の気持ちになって、

できるまで一緒に伴走をする

うちの障がい者従業員の7人は、

人よりも自分にできないことがあったことが多い人です。

だからこそ、できない人に優しくできる人

になって欲しいと

そんな農園にしたい私は思っています。

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