責任とやりがいと障がい

深谷太陽農園のエースのT君は精神障害を乗り越えられるか

このブログに何度か登場するT君について、ここ最近、また考えさせられることがありました。

彼はとても真面目で一生懸命でありますが、

入社してから5年間、何か自分から積極的に行動をする、ということはありませんでした。

けっこう自由な農園なので、この5年間でやろうと思えば、いろんなことができたのですが、

一度たりともT君が何か自分から積極的に動くことはありませんでした。

「自分で考えて動く」

ということは決して簡単なことではありませんので、

私もそれに対して、不満をもったことはありませんでした。

(指示をしたことは一生懸命やってくれるので。)

 

しかし、なんと、先日、私が指示をしていないことやってくる、ということが

続けて2回も起きました。

 

今季、深谷太陽農園が新規に栽培を開始したさつまいもの栽培リーダーをT君に担ってもらいました。

誰かやりたいリーダーやりたい人!?

と皆に聞いたところ、いの一番に手を挙げたのが彼でありました。

 

栽培のリーダーにはなってもらいましたが、

実質、0から準備をして段取りを組んでやっていくのは彼だけでは難しく、

私がある程度レールを引きながらやっていくのが現状でありました。

なので、いくら栽培リーダーになったとはいえ、私のが指示をしていないことを

自ら進んでやるのは難しいだとうな、と思っていたのですが、、、

「さつまいもに虫がけっこうでているので、農薬をまいていいですか」

「さつまいもの試し掘りをしてきました!」

と私が指示をしていないことを自ら考えて、動いてきたのです。

 

なんか文章で書くと簡単なことのように思うのですが、

私としては非常にびっくりしました。

あのT君が自ら考えて動いてくるなんて、本当にびっくりです。

 

そして、栽培リーダーを任せてから、現在までの半年間。

途中で体調を崩した時期はありましたが、

相対的になんだか、調子がよさそうに見えるのです。

本人に聞いても、なんだか調子がいいですね。と答えております。

 

何かを任せて、責任を持たせて、やりがいを持たせることは

精神障害を乗り越える一つの要素になるのではないかと

考えさせられる出来事でありました。

  

いつか深谷太陽農園で、精神障害を抱える人たちの復帰支援のようなことができたらと

漠然とですが、考えるようになりました。

深谷太陽農園 農場長 岩井翔

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