美味しくて、感動するような深谷ねぎを作りたい。

と毎年思いながら、試行錯誤を続けております。

ただ、そこでいつも思い悩むのは、

「見た目」と「味」のどちらを重視するか、であります。

この議論はもう何年もされていることであり、

市場などに売る時には、「見た目」が大事。

直接お客様に売るには、「味」が大事。

と言われておりますが、

なかなか一筋縄でいかない現状があります。

なぜなら、直接お客様に売るときにも、

ネギの葉の色が濃い緑をしているほうが、断然美味しく見えて、

好まれるということです。

しかし、特に旬を迎える冬の時期に、緑色の葉はが青々としているのは、

見た目はめちゃくちゃいいのですが、

実は味の面では微妙なことが多いのです。

冬の時期に緑が青々としているのは、窒素成分（人間でいうご飯）が

体内に多量にある、ということで、人間でいうとメタボ状態？であり、

結果、えぐみや苦みが強くなり、食味はよくない、ということになります。

けれど、やっぱり見た目って大事で、自分で見ても、青々しているほうが

美味しく見えるし、そんなネギを作ろうかなと考えることもあります。

今年もその葛藤との闘いであります。

もちろん、悩みはしますが、深谷太陽農園では、基本的には全て直接お客様（会社、個人）に

売っておりますので、

えぐみや苦みのある深谷ねぎではなく、

高糖度であり、ねぎ本来の辛味があり、柔らかい深谷ねぎを目指して、

栽培を行っていきます。

深谷太陽農園　農場長　岩井

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