知的障がいの性・出産・育児

我が農園の最大のムードメーカーにして

最大の問題児が職場復帰です。

1年弱、出産、育児で休職をした怪獣が帰ってきます。

 

彼女は私たちが「障がい者」の雇用に本気に取り組むきっかけを作ってくれた子でもあります。

 

彼女は知的障がいがあります。
彼女は誰に対しても人懐っこく、誰に対しても優しい子です。

 

私が仕事をしている後ろをついてきて、私の仕事を手伝ってくれるし、

泥だらけの手で、顔を拭くもんだから、泥だらけの顔になりながら仕事をしているし、

段々、飽きたら、ぼーっとしてさぼっちゃうし笑、

でも、一生懸命やってるときは、誰よりも仕事は早いし、

二けたの計算はできないけど、

伝票書きたい! と言って、一生懸命書くけど、汚い字だからと怒られたら、泣いちゃうし、

 

私たちにとっても、娘みたいな感じになっちゃって

だからこそ、私も、すごく優しくしたし、

仕事人生で唯一、真剣に怒って、ガンガン泣かせた子です。

(それでも、懐いてくれてるので、余計に)

 

優しくて、人懐っこくて、

一生懸命で、

それ故に様々な出来事に巻き込まれてしまう事がありました。

 

仕事では大きな問題はありません。

このブログでは書けませんが、プライベートでの「性」について、

様々な問題が起きていました。

 

彼女が無知ゆえ、判断能力が乏しいがため、

びっくりするようなことが起きていました。

 

私たちは、プライベートのことなので、私たちには関係ない、

とすることはできず、

その度に障がい者支援機関や保護者とやり取りを行い、

直接彼女に叱責もし、

出来ることは行ってきました。

 

行政機関へも起きうる問題を事前に防ぐよう働きかけてきましたが、

性に関わる同じような問題が何度も起きてしまいました。

  

何度も何度も働きかけを行い、協力を仰ぎましたが、

彼女や私たちが納得できるうな状況にはなりませんでした。

  

見た目は至って、年頃の女の子。

でも世間を知らず、

自身に注がれる好意が

悪意があるものか、そうではないか。

判断できるだけの経験はありません。

 

人を疑う事も知りません。

 

結果、彼女は自分で自分を守る事も出来ず、

関係機関や親が、彼女を守る事は出来ませんでした。

それは私達も同じでした。

私たちができる事、

支援機関が行わなければいけない事。

その判断を待っていた事が最大の間違いだとわかったのは

彼女が子供を身篭った時でした。

 

そう、彼女は1年前に妊娠をしました。

  

それ以降私たちは、私たちが出来ること以上に

何かをしなければいけないと思い、

人を雇う事はその人の人生の一部になる事であって、

その一部になる以上は有限責任であってはならないと決めました。

本当に正しい事はわかりません。

でも少なくとも間違っている事は大方判断出来ます。

 

彼女が望み、私たちが行うべき事は全力で行おうと思います。

今、彼女はシングルマザーとして、一生懸命に子供を育てています。

みなさん、どうか応援してください。

 

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